DETAIL 「クリエイターズアパートメント② 欧米人から学ぶ成功の鍵 アンビエンテ編」
さあこちらは今回の旅の一番の目的であるアンビエンテです。
フランクフルトでは毎回多くの展示会が開催されます。その中でも、アンビエンテは世界から5000社ほどのブランドが集まり、多くのビジネスチャンスのある展示会です。
ドイツ、フランス、デンマーク、イタリア、ポーランド、中国、日本。
ダントツ、ドイツブランドが多く、続いてフランス、イタリア、と続きます。日本の出店も多くみられ、専用のギャラリーもありました。
日本からの出店ブランドはシンプルなデザインのものが多く、和の感じられる洗礼されたものばかり。
そしてメッセは11のホールがあり、それぞれのカテゴリーに分かれてブースを構えています。
ホール間の移動はもちろん徒歩でも回れますがシャトルバスが出ているほど広いエリアになっています。
まずは一番近くのホールへ試しに入ってみます。
日本の展示会とそんなに変わった感じはしませんが、各ブースが10坪からおおきいと30坪くらいを使用し規模の大きな展示をしています。実演はもちろん、キッチン雑貨を扱うブースはその場で料理をしてアピールです。
びっくりしたことは火を普通につかっていること、そして犬を連れた来場者が多いこと(笑)
あとはブースにベビーコーナーがあったり、赤ちゃんを抱っこしながら出店している女性も。
日本じゃあんまり考えられない光景です。
そんなこんなでなんとなく会場内の仕組みがわかって来たので、興味のあるブースへシャトルバスで行くことに。欧米人に混ざって乗るシャトルバスはなんだかそわそわ。
大学時代履修していたドイツ語の記憶を辿り、なんとか目的のホールで下車。
私が最初に見たかったのはアクセサリーのブースです。アクセサリーは他のブースと違い、一つ一つのブースはコンパクトで見やすく、話しやすい雰囲気です。ドイツはもちろん、デンマークやフランス、アジア系もいます。もちろん日本のブランドも。
ですが、見て回るものの、声をかけるのが怖い。どうしよう、なんて声をかけるの?
私の英語は通じるの?どうしよう、相手にされなかったら…
私って本当にTHE日本人です。
ドギマギして声をかけられない時間がただ無駄に流れていきます。みなさん、お気づきだと思いますが、残念ながら私のグローバル経験は平均以下・・・・。
そんな時ふと、見たことのあるアクセサリーが目に入ります。
弊社お取引先様でもある、スウェーデンのアクセサリーケーフォームさんだ〜!
しかし、そこにいるのは私の知っている方(日本では女性の方が仕入れて販売しています)ではなく、ダンディなイケメン欧米人。
とりあえず興奮しながら声をかけてみました。
どうやらダンディなおじさまは、その女性に商品を卸しているそうです。
もちろん彼女のことをご存知でした。
ローマ、フランス、ロンドンと、様々な展示会に出ているらしく、お疲れの様子でしたがパワフルな方です。
よし、大丈夫、落ち着いて話せばなんとなくだけどわかる!
とは言え、話しかけるのには勇気が毎回必要です。
常に自分に課題を出し、それをこなしていくことにしました。
これはデンマークのアクセサリーです。
全てハンドメイド。クリスタルはスワロフスキー社のものを使い、華奢だけどよく見ると華やかな細工が施された美しいジュエリーです。
私はこうゆう細かい細工を施したジュエリーが大好きです。日本でいう銀線細工のような技法なのでしょうか。技術があるのは素晴らしいことですし、彼女のアイデンティティを感じることができます。
カタログを送ってもらうことを約束してお別れです。デザイナーの女性はとても美しい人でしたし、デンマークの方とお話しするのも人生で初めてでした。
こちらはPiggy bank!!
ブタのおしゃれ貯金箱です。様々な柄があり、ありとあらゆるシチュエーションに使える豊富なバリエーション。お金を貯めるのが楽しくなりそうな貯金箱です。
こういうカラフルなアイテムは目をひきますね。遊び心感じるカワイイ貯金箱でした。
デザインは元気で明るいドイツ人の女性!!私の引っ込み思案な性格はどこえやら、積極的にいろんなことを話してくれたおかげでとても楽しい時間を過ごせました。
こういう人を元気にしてくれる人柄ってとっても素敵です。私もこのパワフルさマネしよう・・・とこっそり思ったのでした。
次はフランスのブランドです。
フランス人のエレガントな女性がデザインをし、インドで作っているジュエリー。
全て一点ものだそう。
シルバーで作られていて、ジュエリーケースもアンティークな雰囲気があります。
こうゆう細部までこだわった演出は、ブランド価値を一気に高めるんだなあと感心。
日本人のお客さんが何人か来ているそうで、日本での販売に興味があるわ!とおっしゃっていました。
こちらはジャパン!!
日本のアクセサリーブランドです。糸を使用したアクセサリー。もうこの展示会には何年も御出店されているようです。
日本人らしい繊細で優しい風合いです。
ブースも多くのお客さんが立ち止まっており、欧米人の日本への関心の深さに驚きました。
そしてこちらはドイツ人の女性がセレクトする日本のクリエイター商品です。
とてもやさしいおばさまで、日本の商品はシンプルで使いやすく、この風合いが大好きよ、とおっしゃっていました。
何より驚いたのが、おばさまの感覚が日本人の感覚と似ていたことです。
THE JAPAN といったデザインではなく、日本の伝統的な素材を使って現代風にデザインがされたものをセレクトされていました。
センスの良いディスプレイですし、日本人として、日本のものが愛されていることに嬉しくなりました。
どんな基準でセレクトされているのかお聞きしたところ、まずは自分の好きなもの、そして作り手との相性だとおっしゃっていました。ふむふむ、やっぱり作り手との相性って重要ですよね。
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それぞれのスペースに共通して言えることは、ハンドメイドで作っているものに関して言えば必ず作り手の情報がわかるようになっていました。デザイナー情報もしかり。
そして基本的にディスプレイ什器の高さが高め。おそらく欧米人にとってはちょうどいいサイズなのでしょう。
初歩的なことですが、客層に合わせた見やすい什器配列もやはり大事ですね。
また、写真撮影はできませんでしたが実演を行なっているおじさんもいました。話すきっかけにはとてもいい手段です。その方の周りは人がよく立ち止まっていたのを覚えています。
●作り手の情報をしっかりとPR。しっかりとお客様に伝わるPOP、リーフレットを作る。
●ものによるけれども、あまり綺麗に見せすぎず、ボリューム感を出してみる。
●実演なんかはとっても効果的!工房風なスペース作って一度トライして見たい!
●作家さんと売場に立つ人の人間関係はとっても大事。チームワークは絶対です。
(ケーフォームさんなんて、作り手の大きなパネルを常に出せるように準備していましたし、彼のことを語るイケメンダンディさんはとても嬉しそうでした。)
お祭りのようなにぎやかな雰囲気づくりはこれからの課題になってきそうが、
地道で細かい作業の積み重ねも良いブランドを作るのには必須事項です。
あと、商品をご購入されたお客様の笑顔を作家に見せられる仕組みも作りたいなあと思いました。きっと作り手側からしたらものすごい活力になるはずです。
作家にとっても、お客様にとっても意味のあるコンテンツにしていくために、まずはドイツで見て感じたことをトライしていくのが今から楽しみでなりません!!
次回の展開のときに、すこしでも変わった姿をお見せするべく、次のイベントに向かって今から準備です!!
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そちらでも引き続きご案内してまいりますのでぜひご覧ください!
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お読みいただきまして、どうもありがとうございました。