DETAIL 【体験知!地方創生最前線プロジェクト2】 東京大学 旅サークルCONOZCO×ま・ち・づ・く・り 「心やすらぐ大自然 山梨県 精進湖」
「さて、今回の東京大学 旅サークルCONOZCOのまちづくり体験は、山梨県精進湖町です」。
今回ご案内頂いたのは、山梨県富士河口湖町 精進湖活性化協議会 会長渡辺さんです。
「晴れましたねー!やって参りました!」
先に今回の精進湖まちづくり体験プログラムのコースをご説明します。
先ずは、精進湖町を歩く! 湖歩き 精進湖フットパス(約2時間) ⇒
⇒ 国指定の天然記念物となっている精進の大杉のある精進諏訪神社見学 ⇒
⇒ 田舎暮らし体験&まちづくり座談会 渡邉邸(宿泊※囲炉裏を囲んで晩ごはん)
ここで精進湖地域をご説明します。
精進湖(しょうじこ)は、山梨県南都留郡富士河口湖町にある湖。湖名は、富士山に初めて登頂した修行僧が登山前に湖で身を清めたことが、その名の所以とも言われています。精進湖の周辺には、富士北麓に位置する5つの湖「富士五湖」が点在しており、中でも精進湖は、最も歴史の深い湖として知られています。
また精進湖の居住地域は、古来より甲府と東海道を結ぶ主要道路「中道往還(現在の国道139号線)」の主要中継地として栄えており、富士山・湖といった自然資源のみならず、富士山信仰の地、そして歴史・文化の深い地域としても知られています。
湖歩き 精進湖フットパス(約2時間)です。
湖歩き 精進湖フットパス(約2時間)です!!
精進湖フットパスとは・・・
てくてく歩く。富士山の絶景に足を止める。太古から続く街道の思い出に浸る。樹齢1,200年の大木と共に時を過ごす。湖面に思いを重ねる。樹海の木々からエネルギーをもらう。
精進湖フットパスは、各コース 1時間、2時間、3時間が目安です。コースの中には精進湖の生活に息づいてきた自然・歴史・暮らしなど精進湖ならではの魅力が点在しています。
どうぞ各コースで精進湖の奥深くまで楽しんでください。
「さあ、みなさん!元気いっぱい歩きますよ~!」(笑)
「心やすらぐ大自然!」
「まさに、大自然!」
「ここに子供の頃から、住んでいる地元渡辺さんならではの、森の気候、地質などのお話を伺いました」。
冷涼「ひんやり!」さらに森の奥に進みます。
東洋のスイス!Japan Shoji 精進湖の歴史(明治末~昭和初め)
明治28年(1895)、日本に帰化した英国人スチュワート・ホイットウォーズ(星野芳春)が富士山を最も美しく眺められる地を求めて、1年がかりで富士山麓を巡り、ようやくたどり着いたのが、精進湖でした。
この風景に魅せられたホイットウォーズは、ここを永住の地と決め、「精進湖ホテル」を建設。同ホテルは国内富裕層・外国人が宿泊するクラシックホテルのひとつとして認知されていきました。その後、ホイットウォーズによる海外への情報発信の結果、明治末から、大正、昭和にかけて精進湖は、日本有数の避暑地「ジャパン・ショ―ジ」として多くの外国人観光客が訪れるようになったそうです。
廃校となってしまった 町立精進小学校。
「鹿!?」
「町の現状を伺いました。」
国指定の天然記念物となっている精進の大杉のある精進諏訪神社
現在の本殿は一間社流造りで、天保14年(1843年)に再建されたもの。この建築の特徴は随所に施された装飾彫刻で、その素材も動植物から中国の故事にいたるまで多岐に渡るそうです。
ようこそ渡邉邸へ!
ここ渡邉邸は、精進湖活性協議会が、是非、「大自然、田舎暮らしを楽しんでほしい!」という思いをもって作った体験施設です。
渡邉邸のきっかけ・・・
渡邊邸「The Shoji」のコンセプト、楽しい田舎暮らし!を的確に伝えるための体験プログラム。
明治末から昭和初めにかけて確立されたブランドは、第二次世界大戦の混乱、その後の大衆観光の勃興で失われていきました。昭和中期においては、バスを通じた大型観光が増大し、同地は、大いに繁栄しました。
しかし、昭和中期から後期に移り、河口湖、山中湖、さらに立地条件の良いその他の大衆観光地の勃興により競争が激化。昭和後期から平成にかけては、徐々に大衆観光地としての位置も揺らぎ始め、現在、集落からの社会的人口流出、及び集落の高齢化が進行した結果、人口減少、それに伴う空家の急激な増加がはじめっており、集落では危機感を強めています。特に精進湖の中心地である「居村」の空家増加は著しく、現在40件のうち20件以上が空き家になっています。
そこで、精進湖活性化協議会は、①空家の活用方法 ②精進湖を取り巻くコンセプトの設定について検討を進め、結論として、同地区の黄金時代である「The Shoji」の復興をコンセプトとして定め、改修する空家のコンセプト(ハード)、また各種体験プログラム(ソフト)を作ったのです。
ようこそ渡邉邸へ!
「こんにちは!おじゃま しまーす!」
ようこそ渡邉邸へ!
渡邉邸での座談会!
精進湖活性化協議会 会長渡辺さんから改めて「The Shoji」ブランドの目的を伺いました。
「みなさんに本当の田舎暮らしを提供する。そして精進湖を愛していただく」。
「精進湖の居住地域「居村」に集積する20件以上の空き家を利用するために、地域住民、事業者、行政が一丸となって取り組むプロジェクトです。精進湖の空き家で本当の田舎暮らしを体験してもらうことで、これまでの観光客とは異なる精進湖ファン・リピーターを獲得する事を目的として「The Shoji」の再興を目指しています」。
渡邉邸での座談会!
「えっ!? 1か月家賃3,5万円!?」
僕らが、今回の精進湖まちづくり体験を通じて、考えた「The Shoji」ブランドの復興キーワード!
○情報発信整備。
○SNSの活用。
○ホームページのSEO対策。
○外国人の長期滞在。
○外国人の永住促進。
○外国人向けの日本田舎暮らしの実例紹介。
○大学生に合宿などの長期宿泊情報発信。
○単位獲得を目的とした大学との連携。
○精進湖PVの積極的活用。
○東京からのバス直接到着。
○田舎脱力系、町のゆるキャラクターを作る。(町の人たちの意識統一にもつながる。)
○精進湖を海外の人向け、日本昭和田舎体験テーマパーク化。(最近テレビで海外の村紹介番組が数多く放送されている。⇒日本の田舎を海外の人に紹介。逆発想)
僕らの座談会結論!
こんなことにチャレンジしては!?
「明治時代にこの精進湖を愛した 英国人スチュワート・ホイットウォーズが、教えてくれる、精進湖の復興!」
「現代の最新の情報発信アイテム、技術を使った、海外の人への情報発信!」
ホームページを整備してフェイスブック、リトリップ、などにこの精進湖の素晴らしさを海外の人に情報発信、そして、来てくれた海外のお客様にとことん親切なおもてなし!! これは、日本を愛してくれたスチュワート ホイットウォーズに対する恩返しでもある。そして、滞在してくれた海外のお客様は、必ず自国に、ここ精進湖の情報発信をしてくれるはずである。そして海外には、まだここ精進湖で働いた賃金でも裕福な生活環境と感じる人はたくさんいるはず。そんな人に、ここ精進湖に移住してもらい、精進湖の暮らし、精進湖の人を愛してもらう。
英国人スチュワート・ホイットウォーズが、ここ精進湖を愛してくれたように・・・
東京大学 旅サークルCONOZCO チームおぎくぼ